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0223「今こそ知りたい大阪の治水」

第5回 「今こそ知りたい大阪の治水」 
2月23日 14:00~16:00
話題提供:美馬一浩さん(大阪府都市整備部 河川室河川整備課 計画グループ)


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第5回動物園前サイエンスカフェが2月23日に行われました。
今回は寒い日だったので心配でしたが、パワフルなエアコンのおかげでなんとか乗り切りました!

今回お話して下さった美馬さんは、大阪府の水害対策に関わっている方です。

近年増えてきたゲリラ豪雨の仕組みや被害状況、
また、都市ならではの被害についてお聞きしました。
大阪でも昨年は豪雨被害があり、とても身近な話だったのではないでしょうか。
街中にダムを作る、なんてことは出来ませんが、
地下に地下河川を作って水をそちらにまわすことで地上への水害を軽減するとのこと。
ただし、豪雨への対策は地上から水を海へと流すのに対して、
津波の場合は海から地上一面へ水が上がってくるので、同じ治水と言えど全く異なってきます。
津波は津波で、水門や堤防などのシステム整備に向けて取り組んでおられるそうです。

私たちの知らないところで、私たちは守られているのです。

けれども美馬さんがおっしゃっていた中で一番印象に残っているのは、
「ハードだけではいけない。ソフトが大切。」というお言葉でした。

行政がどれだけ尽力して水害を食い止めるシステムを作っても、
肝心の住民が何も備えていないのではシステムはうまく機能しません。

また、昔からある水路や水のつまりやすいところ。
整備された下水道などはきちんと把握されていても、
そういう小さなところは長年そこに暮らす地域の人こそが知るところ。
治水対策にはもちろんお金も時間もかかります。
だからこそ、そこをつなぐのは私たち1人1人の地道な心がけなのだと痛感しました。

ところで、今回は皆さんとお話する中で新たな問題が生まれる、
いつも以上にサイエンスカフェらしいサイエンスカフェだったように思います。

考えさせられたものをいくつか。

美馬さんが、インターネットやデジタル放送により
水位や降雨量を確認できるシステムをご紹介して下さった後のこと。

「でも高齢者はインターネットにアクセス出来ん人もおるんや。」

便利になっていく世の中は、本当に全ての人にとって便利なのでしょうか。
インターネットにあるから、で済ませることが多くなってきたなぁと思ったのは、
サイエンスカフェの情報をブログというインターネット上に載せている私も反省すべき点がありました。

もう1つは私自身がちょっと気になったことから。
豪雨の時に地下鉄の駅へと水が流れ込む図を見たことがあるでしょうか?
津波で考えてみた時に私は恐ろしくなりました。
東日本大震災で起こったことを踏まえては対策が進んでいる。
けれど、そうでない、他にも起こりうることについて私たちはどれだけ考えられているのでしょう。
今回は大阪に津波が来た時に地下街での被害をどう防ぐかについて考えてみる良い機会になったと思います。

最後に、なんと西成区の消防署の方が火災についてもお話をしに来てくださいました!!
火が燃え広がるシュミレーション、なかなかに恐ろしかったです…。

syoubou


後日改めて掲載しますが、次回のサイエンスカフェは4月に開催されます。

今回は参加者の方が参加者の方に説明を始めるという、
開かれたサイエンスカフェならではの光景が見られ、とても嬉しかったです。

今後も様々な方からのご参加お待ちしております。

ご来場、ご協力して下さった皆さま、ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。
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Tag:動物園前サイエンスカフェについて  Trackback:0 comment:0 

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