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(予告) 第9回「サルの個性はどこにある?」

第9回動物園前サイエンスカフェ
第9回ポスター


(↑クリックすると大きな画像が表示されます)

11月3日(日)14時~16時

「サルの個性はどこにある?」 
話題提供:山田一憲さん(大阪大学)
場所:動物園前1番街


場所:動物園前1番街アーケード
(新世界ジャンジャン横丁から南へ1分、地下鉄動物園前2番出口すぐ)
参加費:無料
事前予約:不要

動物には個性ってあるんでしょうか?
私たちとは違うけど、どこか私たちと似ているサル。
そんなサルを観察すると見えてくることとは…?
さあ、みんなでサルの生活をのぞいてみませんか?
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0901「地域医療をどうするか」

第8回 「地域医療をどうするか」 
9月1日 16:00~18:00
話題提供:高鳥毛敏雄さん(関西大学・NPO法人ヘルスサポートおおさか)


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挨拶する村井商店街理事長、中央の黒い服が高鳥毛さん

↓今回はいつもと違う方にブログを執筆していただきました。↓

当日はたいへん不安定な天気の中でしたが、
第8回動物園前サイエンスカフェ『地域の医療をどうするか』は、
話題提供者の高鳥毛敏雄さん(関西大学、公衆衛生学)をお迎えして、雨にも負けず予定どおり開かれました。

今回のサイエンスカフェは、大阪大学の医学部と基礎工学部の1年生たちによって企画されました。
動物園前サイエンスカフェが行われている大阪市西成区は、全国で最も高齢化の進んだ街です。
65歳以上が男女ともに人口の36%を超え、日本の近未来都市が既にここに現出していると言われています。
この地域の人々の暮らしと健康を誰がどのように支えてゆくのかは、
超高齢化社会に向かう日本のこれからを考える上でも重要な課題になっています。


話題提供者の高鳥毛さんは、
現代日本では、医を支える人(医師)、医療機関、財政がようやく量的に整ってきたはずなのに、
医と社会のミスマッチが続いていると言います。
日本では、江戸時代から明治になるときに、西洋医学の技術だけが輸入されて、
医者はもっぱら「(それぞれ専門の)病気を診る」だけの役割になってしまい、
医療機関もまた病気になってかかるものになってしまった。
「人を看る(予防医療、初期治療)」、「社会を看る(公衆衛生)」の医が忘れられたままになっていることが、医と社会のミスマッチの原因。
高鳥毛さんは、イギリスで見聞された、
行き倒れになった貧民を投宿させる修道院の施設から始まった病院の歴史も紹介されました。

高鳥毛さんは、「人を看る医」、「社会を看る医」を充足させるために求められているのは、「知恵」であると強調されました。参加の年配の女性は、「結局医者に頼るのではなく、自分で自分の健康を管理することが大事。例えば、ご飯を口の中でお粥になるまでよく噛んで食べること」と発言しました。
高鳥毛さんも、今の医療を担っている医者や行政は、人間と社会について99.999%知らない。
必要な「知恵」は地域社会の中にあると述べられました。

医療制度のあり方だけを切り取って考えていたのでは何時まで経ってもミスマッチが続く。
難しい課題ですが、人間の生きる知恵と地域社会のあり様に学び、
その中に現代の「医療」をどう活かすことができるのかを考えるという思考方法の転換が必要なのかも。
そのことが、膨らみ続ける医療費問題を解く鍵にもなるでしょう。
地域に「知恵」の種を見つけ、その「知恵」を育てる仕掛けが必要であるとしたら、
この動物園前サイエンスカフェもその仕掛けの1つに成りうるかもしれませんネ。

今回はちょっと難しい内容でしたが、実に深い議論ができました。
議論に参加していただいた皆さん有難うございました。
企画運営した学生のみんなもご苦労様でした。
会場の後片付けの後、頭をさんざん使ってお腹を空かせた学生たちは、
商店街に新しくオープンしたばかりのモツ鍋屋さんで、
「これは美味しい」を連発しながら、モツ鍋を堪能して帰って行ったのでありました。
みなさんもお越しの際は足を運んでみて下さいね。

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次回の第9回動物園前サイエンスカフェは11月3日(日)14時から。
お子様も大人も楽しめる天王寺動物園100周年企画『サルの個性はどこにある?』です。お楽しみに!

Tag:当日の様子  Trackback:0 comment:0 

プロフィール

zoomae

Author:zoomae
動物園前サイエンスカフェの企画運営をしています。
ご感想など頂けると幸いです。

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