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第23回動物園前サイエンスカフェ「大阪の来るべき地震に備える」

23回
巨大地震、東日本大震災によって発生した大津波が街を飲み込んでゆく恐ろしい光景は、私たちに強い衝撃を与えました。しかし、それは東北地方だけのことではなく、同じ規模の巨大地震、「南海トラフ地震」が近い将来起こることが予測されています。南海トラフは、東海から九州の太平洋側沖合で、フィリピン海洋プレートが沈み込んでゆく深い溝のことです。その沈み込み部分に蓄積された歪みを解消するために、ユーラシア大陸プレートが一気に跳ね上がることで、マグニチュード(地震の規模)9クラスの巨大地震が発生します。
南海トラフの西の端から断層が割れ始めるとすると、秒速3kmを超えるスピードでその割れが東に進んでゆきます。しかし、南海トラフは全長700kmもあるので、地震の揺れは3分も続くことになります。この長時間続く大きな揺れは、東日本大震災でも経験されました。大阪では震度(地震の強さ)6クラスの揺れになりますが、それが3分も続くことになります。大阪平野はもともと海底であったところに、土砂が堆積してできた土地なので、地盤が軟弱で、揺れが長時間続くと液状化し、そのことによって、建物や堤防などの大きな構造物が沈んだり、崩壊することも心配されると、田結庄さんは解説しました。
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東日本大震災と同じメカニズムで発生する南海トラフ地震でも巨大津波が発生します。大阪の場合には、高知沖が震源域になった場合に、大きな津波が来ると予想されるそうです。大阪湾では一番奥まった淀川河口域で、津波高さが最大になります。津波は波ではなく、高速で押し寄せる水流と考えられます。そのため、たった水深30cmの津波でも人間は流されてしまうことに。さらに防潮堤を乗り越えて押し寄せる津波は、津波高さの1.5倍も高い場所まで遡上します。これを「遡上高さ」と言います。西成区や浪速区の海抜は2m位なので、液状化で堤防が崩れた場合には、津波被害は避けられないと思われます。
大阪の場合、さらに深刻なのは、湾岸域にたくさんの石油類が貯蔵されていて、地震で4万キロリットルもの油が流出し、それらは施設内に留まらず、津波によって市街域に流れ込んでくることに。それらにはほぼ確実に火が付くので、津波が街に火災を運んでくることになります。
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サイエンスカフェには、西成区の防災担当の職員の方にも参加していただきました。西成区は、これまでも災害への備えと災害時の助け合いについて理解を広めるため、防災担当職員による出前講座を実施して来ました。しかし、今回のサイエンスカフェでは、地震災害によって、それぞれの地域ごとに可能な限り具体的に何が起こるのかを知っておくことがとても大切であることを、防災担当職員の方にも認識していただけたのではないでしょうか。
地震で具体的に何が起こるかを知ることによってはじめて地域に必要な対策も明らかになり、一般的な注意喚起に留まらない地域住民の行動計画も策定できるようになります。しかし、それは区役所の対応できるレベルを超えてしまっているので、大阪市や大阪府が大学・研究機関と協力して進めるべきでないかということが議論されました。
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Tag:当日の様子  Trackback:0 comment:0 

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動物園前サイエンスカフェの企画運営をしています。
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